※「YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)」は、2021年6月23日に「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)」に名称を変更しました。
5G時代の到来でより一層成長すると言われている動画市場ですが、既存顧客とのコミュニケーションに動画を活用されていますでしょうか?
動画のメリットは「短時間でたくさんの情報をわかりやすく伝えられる」こと。情報をたくさん届けられるという点では、既存顧客とのコミュニケーション(CRM)においても効果的です。
そこで今回は、アドレサブル広告を活用した動画CRMの有効性や事例についてまとめてみました。
盛り上がる動画市場
2018年の動画広告市場は1,843億円と推計されており、前年比34%増といわれています。
※サイバーエージェント 2018年の国内動画の市場調査
最近は5Gによる動画視聴の活性化を耳にすることも多く、通信環境が良くなることで動画の視聴環境が大きく改善されることが予想されます。通信コストの削減・バッテリーの負荷軽減につながることで、誰もが動画を楽しむことができるようになります。
動画広告と比較して、普及しない動画CRM
動画CRMとは、既存顧客向けのコミュニケーションであるメールマーケティングなどの活動に動画を活用する概念です。
海外の旅行会社では、動画の中に利用者の名前などを組み込むことで、エンゲージメントを高める動画を作成している事例もあります。
マーケティングコミュニケーションという面では広告もCRMも同様ですが、動画広告と比較して動画CRMはまだまだ活用事例が少ない状況です。
動画CRMが普及しない理由は、到達率と制作コスト
動画CRMが普及してない背景としては、一般的なCRMチャネルでは、有効なコミュニケーション施策として機能しにくい状況があります。
オンラインのCRM施策の代表格である、メールやLINEのチャネルで考えてみましょう。
メールやLINE
メールやLINEで動画を閲覧してもらうためには、大きく3つの壁があります。
- 開封してもらうこと
- メール・LINE内のリンクをクリックしてもらうこと
- ランディングページで動画の再生をしてもらうこと
①②③とどんどん母数が減っていき、結果的に数パーセントの会員しか動画視聴をしていないということになりがちです。
制作コストの壁
CRMは休眠会員や優良会員など、会員ごとに最適なコミュニケーションを行うパーソナライズの考え方が必要です。
複数動画を作るとコストが過多になってしまいますし、パーソナライズド動画に特化したツールなども出ていますが、まだまだ事例が少なく有効性が見えにくいCRM動画に多くのコストを捻出することも難しい状況です。
到達率を高める鍵はアドレサブル広告
アドレサブル広告を活用すれば、自社の会員がFacebookやYotubeなどの媒体を閲覧した際に動画広告の配信が可能です。他にYDNやTwitterでも動画広告の配信が可能です。
そのため、ユーザーが開封・クリック・再生などをしなくても、媒体閲覧時に自動再生でアプローチでき、情報の到達率を大きく改善することができます。
また、メールやLINEの場合は、1日に複数回アプローチするようなコミュニケーションを行うと配信許諾をはずされてしまうことがありますが、広告であれば高フリークエンシー(高頻度)のアプローチが可能となります。
実際に動画でアドレサブル広告を配信した食品通販企業においては、既存顧客に対しての広告配信において静止画と比較し動画のレスポンス率が5.1倍になりました。
コストの壁をどう乗り越えるか
動画CRMはまだ確立された分野ではありません。そのため、まずはシンプルな動画を作成することをオススメします。最近、動画を簡単に生成するプラットフォームサービスが提供されているので、そちらを活用することも有効な手段です。
例えば、カクテルメイク社が提供するRICHCAでは、豊富な動画テンプレートや自社サイトの画像から、誰でも簡単に動画作成を行うことが可能です。テキストエリアを会員ごとにパーソナライズして動画を作成することで、会員に対して最適なアプローチができます。
このように、アドレサブル広告を動画CRMに活用することで、今までにないCRMコミュニケーションが実現可能になります。まだまだ未開拓の動画CRMですが、新しいコミュニケーション活動を、ぜひご検討ください!
関連情報
- 【9月6日開催セミナー】@大阪
前年比143%成長?! 5G時代の動画広告活用とは