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事例
Case

【化粧品EC事例】手動でのターゲティングは難しいターゲット、顧客データ活用で効率的にアプローチ

化粧品ブランド×株式会社メディックス

広告業界の現在の傾向として、ITPなどの影響で一度接触したユーザーへの再アプローチが難しい状況の中、いかに優良ターゲットにアプローチしていくかを模索されているメディックス社。MAなども積極的に活用されている、先進的な広告代理店様です。

今回は、某化粧品ブランドのクライアントを担当されている藤田さんに、AD2をどのように活用されているかお話を伺いました。

クライアントの課題は?

リターゲティング広告は獲得効率は良いのですが、ITPの影響などもあり、リターゲティング中心の施策だけでは成果が先細りしていく懸念がありました。

より新規顧客を獲得していかなければならないという中、新規ユーザーを連れてくる手法はいろいろありますが、例えば媒体が用意しているカテゴリを利用しようとしたとき、媒体の持っているカテゴリだけではターゲティング精度が弱いという課題があります。

「化粧品に興味がある人」といっても、通販コスメ(サンプルセット500円~)の商品と百貨店の化粧品売り場に置いている化粧品ブランドではユーザー像が全く異なりますが、媒体のターゲティングカテゴリでは一括りになっているケースが多いです 。

年齢でもターゲティングできますが、百貨店の化粧品は40代以上が買うというわけでもありませんし、広告媒体の用意しているカテゴリでのターゲティングには限界があります。

 

 

広告媒体側が用意しているカテゴリだけではターゲットと100%マッチするわけではないので、クライアントが保持する顧客データを活用した広告配信をしたいと考えました。

どのようにAD2を利用しましたか?

クリスマスコフレのキャンペーンでの活用を提案しました。

<やりたいこと>

  • 類似ユーザー向けの広告配信で、新規顧客を獲得する
  • 店舗ユーザーをECに誘導し、ECで購買してもらう

 

AD2の提案にあたり他プロダクトとも比較をしましたが、

  • コンバージョン類似拡張
    別のタイミングで試した際、ROASが見合わない結果となっていました。コンバージョンユーザーと一口に言っても、低単価のリップを1つ買ったユーザーも入れば年間で何度もリピートしているユーザーもいて、ひとくくりで類似拡張しても成果が見合い辛かったのではと考えています。
  • CRMデータを活用したデータフィード系の広告
    検討しましたが、毎回クライアントからデータを抽出してアップロードしてもらう必要があり、手間がかかりすぎるため見送りました。

AD2の場合、クライアントに顧客データをアップロードだけいただければ、代理店側で運用が完結できます。今回のクライアントはデータ量が膨大で、ブランドも複数あります。一つ一つデータを用意いただくのは手間がかかりすぎますし、その負担をAD2で解決できる点が評価されました。

 

また、データアップロード前に細かくセグメントを決めてデータを用意してもらうと、連携しようとしたときに配信ボリュームが出ないということがあります。

その点AD2は、一括してデータをアップロードしてもらった後に代理店側でニーズに合わせてデータを抽出できるので、配信ボリュームとターゲティング精度のバランスを取ったリストを作成しやすいです。運用しながらフレキシブルにチューニングできる点が非常に使いやすいですね。

具体的にどんな施策に取り組まれましたか?

既存ユーザーへのダイレクト配信と、新規獲得のための類似拡張配信を実施しました。

クライアント側で、ロイヤルカスタマーは金額ベースで3段階で定義されていたので、リストは用意いただきやすかったです。

結果はどうでしたか?

①ロイヤルカスタマー向け
ROASは一番良かったです。リターゲティングと同じくらいのROASでしたが、コンバージョンの件数があまり伸びず、ボリュームが少ないのが課題ですね。

 

②ロイヤルカスタマーの拡張配信

拡張配信では、想定以上の成果に繋がりました。扱っているクリスマスコフレは単価が高いため、新規ユーザーの購入ハードルは決して低くないはずですが、ROASも高く、想定以上の件数の新規顧客を獲得できました。

他の新規施策と比べてもかなりよく、検索(「クリスマスなどのキーワード」)などの施策と比較して、2倍以上のROASとなりました。

 

③店舗からEC送客
ROASはリターゲティングと比べると引き上げが難しかったです。デパートの店頭でロイヤリティの高い方は、ECサイトですぐに購買にはつながりにくいようです。

 

特に新規獲得の成果が良かった要因ですが、ロイヤルユーザーと似ている人に効率的にアプローチできたことが大きいですね。単価が高めの商材なので新規購入となるとハードルは高いのですが、似ている人に効率的に訴求できたからこそ、高単価商材でも売上が伸びました。

今回のブランドのユーザーは、ハイブランドが好きというわけでもなく、明確な特徴がつかみにくいのですが、手動でターゲティングすることが難しいターゲットに対して、拡張で効率的にアプローチできたことが素晴らしいですね。

クライアントからの評価はどうでしたか?

クリスマスは大きな商戦期で、クリスマスコフレは各社一斉に商品をだします。競合が多い中、いかに自社商品を選んで(購入)もらえるかがポイント。何個も買うような商品じゃありませんしね。

そんな中、大きく売り上げを上げることができ、特に新規顧客を多く獲得できたことに満足頂いています。今回の施策をきっかけに、潜在ユーザーの獲得の可能性が広がりました。

今後試したいことはありますか?

今はロイヤルカスタマーだけの類似ユーザー向けの広告配信をしていますが、今後商品ごとの特徴を捉えた類似配信も活用していきたいです。成果が出ている施策については、他ブランドへの横展開も検討いただいています。

メディックス社内でも情報共有が進んでいますので、化粧品に限らず他業界での活用もどんどん増やしていければと考えています。

 

藤田さん、どうもありがとうございました!

株式会社メディックス
営業統括本部 コンシューマーマーケティング本部
藤田愛さん

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